・夜、大門に着く。夜の東京タワーが見えるとアドレナリンが出る。ピチカートファイブが「私の部屋からは東京タワーが見えるからキャッチーなのよ」みたいな歌を歌っていたが、なんか実感する。
・新幹線を降りてピチカートの「東京の合唱(コーラス)ナイトクラブで」や「東京は夜の七時」を聴くと「俺は今、生きている!」と思う。今になって「ピチカートは東京の夜のテンションをうまく描写しているなあ」などと感心するのだ。
・「いそや」で鱸刺身、がんもどきの炙り。
■8/23
・朝食はスターバックスでキッシュ。スターバックスはキッシュを温めすぎる。熱くて食えん。
・一泳ぎして水道橋から飯田橋まで歩く。目当ては「金升」という蕎麦屋。再開発で一旦移転し、また元の場所に戻ったようなので行ってみる。
・途中、雨が降ってくる。少し降ってやむのかと思ったらそうでもない。
・金升に入ると冷房がガンガンに効いている。この店、以前来た時に「冷水でキンキンに締めた蕎麦」が出てきたのだけど、蕎麦も店も過剰に冷やす主義のようだ。
・冷や酒に、山芋とめかぶ。隣席の父親が小学生くらいの娘にいろいろ話しかけているが、娘の対応がいかにも生意気である。女の子ってのはこういうものなのかね。
・他の客を見ていると山盛りの蕎麦を食べているので、もりを半量で頼む。半量で「名店サイズ」である。これで丁度良い。蕎麦は、以前(10年ほど前)に来た時よりもうまくなっていた。
・その後、高田馬場・さかえ通りで「ウーロン茶よりも日本酒の方が廉い店」として有名な清瀧の存在を確認したりゴニョゴニョした後、大手町から人形町へ。明日「趣向の華」に行く道を確認するためである。
・森下から門前仲町へ。新大橋を渡る途中、北の空に未確認飛行物体。赤く、鳥のようにゆったりと飛んでいる。凧かと思ったが少し違う。鳥に夕日が当たって赤く見えるのか、いずれにしても不思議である。
・門前仲町のてんやでビールセットに鱚・舞茸を追加して一杯。てんやの天ぷらはやっぱりうまい。特に舞茸が秀逸。こんな値段で食べていいのかね、と罪悪感を抱くほどである。
・門前仲町・BigHornに忘れた傘を取りに来たのだが、18:30になっても店は開かず。臨時休業かも知れぬと諦める。
・時間が空いてしまったので、プレイボーイに載っていた新業態「いちゃキャバ(だったか)」を開拓。秋葉原「体育倉庫」へ。これは体操服フェチにとっては良いぞ。コスチュームはいわゆる「コスプレ用」の廉価版ではなく、ちゃんとした学販物系メーカーっぽいし。
・男のエロってやっぱりセックスじゃないんだなあ、と再認識。男の欲望を満たすのは飽くまでも「セックスに至るまでの過程」なのだ。恋愛っていうのもまさにそういう物であり、なんで男はキャバクラに行くのかというと、それも「過程」こそが快楽だから、に他ならない。
・おっぱいパブというのも趣のある物だが、直接女体に触れるという点では下の部類に入る。「着衣の上から揉む」という行為がこんなに調子の高い物だとは。今まで認識不足だったと反省する次第である。
・体操着の生地の厚みと手触りが、他では生み出せない快楽を生み出すというのもポイントである。うーむ、これはすごい金脈を掘り当てたぞ。
・延長せずおとなしく帰る。また「いそや」で鯵刺身
(一部よりエロ話を書けという通達があったので、少し書いてみた)
■8/24
・朝食は桃(大門のローソン某店は何故か果物を扱っている)ホテルの洗面台で皮をむいて食べる。
・一泳ぎして大手町へ。日本橋口のコインロッカーに荷物を放り込んで、三越前から半蔵門線に乗って水天宮前まで一駅。人形町のラーメン屋で黒とんこつラーメンを食べて日本橋劇場「趣向の華」へ。
・客はほとんどがおばちゃん。通常の歌舞伎公演と比べても女性比率が高い。
・最初は邦楽の演奏「六斎念仏」全然興味がないので寝てようかと思ったが、これが非常に良かった。パンフレットによると「レミラ調」という特殊な調律の三味線で演奏するらしいのだが、和音が西洋風で新しい。こういう三味線の曲ってのがあるのか。思わぬ収穫だった。
・次が袴歌舞伎「東海道仇討絵巻」典型的な御家騒動・仇討物だが、これを衣装・化粧なしで袴姿でやる。少し改まった立ち稽古、といった雰囲気か。中村米吉はヒロイン銀杏の前役。うーん、白塗りにしなくても可愛い。
・この公演は全体的に「ミニ俳優祭」みたいなもので、コアな歌舞伎ファンと若手俳優のふれあいの場、みたいな感じ。なので内輪感が強くノリが軽すぎるのが少し嫌だったが、若手では歌昇が熱演。芝雀の化け猫に貫禄あり、舞台が締まる。逆に言うと、この二人がいないとスカスカな感じってのは否めない。
・染五郎はあんまり出てこないが、最後、藤間勘十郎が三味線のソロをやる時に「足を置く台」を持って出てきた。その時に客席を見てドヤ顔。これには少し笑った。
・これで昼の部は終了。夜の部までたっぷり2時間ある。じゃあまた秋葉原に行くか、と人形町から日比谷線に乗る。秋葉原のプロントでビールと生ハム。隣席の男が、スパゲティーにタバスコを狂ったようにかけている。「よっぽど辛いのが好きなんだな」と思っているとその男、スパゲティーを一口すすったと思うとケホケホとむせて店員に「お水ください」だと。じゃあ最初からタバスコかけるな!
・「体育倉庫」に行くと30分待ちとの由。よして人形町に戻り、モスバーガーで軽く食べて再び日本橋劇場へ。
・夜の部になると何故か男性比率が上がって、今度は普通の歌舞伎公演よりも男が多いくらい。
・まずは新派「小梅と一重」新派らしい辛気くさい、面白くもない話だが、一重役の中村梅枝が良い。若手でこんな良い役者が居たのか。時蔵の息子らしい。玉三郎に似たシュッとした顔立ちで、新派向きの説得力のある声と話し方。うーん良い。一方の小梅役、壱太郎も良いのだが、梅枝の迫力の前では一段劣って見える。米吉は蝶次という芸者役だが、梅枝・壱太郎とはステージとスケールが違う。残念だが、可愛い故に「可愛いという枠」から出られない米吉の限界みたいな物を感じた。新派風の化粧だと、米吉はちょっと変な感じ。やっぱり二次元顔というかアニメ顔なのだろうか、リアルに振ったメイクだと、アクのような物を感じてしまう。
・壱太郎のメイクも変だったが、Twitterであれを「デロリ」と評している人が居た。なるほど、デロリか。
・歌昇、台詞が入っておらず、何度か危ない部分があった。公演全体を通じて女形の方が頑張っていて、立ち役が頼りない感じ。
・次が「怪談蚊喰鳥」宇野信夫作ということだが、中川信夫っぽいジメッとした怪談で面白い。根津七軒町というのは按摩が何人も住んでいた場所なのだろうか、あるいは真景累ヶ淵から来ているのか。
・袴歌舞伎ではなく、衣装はちゃんと着るのだが、女形以外はカツラをかぶらずに演じる。ここに違和感がある。特に按摩役が普通の頭だとおかしい。壱太郎が歌のお師匠さん役で、この芝居では主役と言える役どころ。壱太郎主導の芝居で、堅実に良かった。
・最後のオチが分かりづらい。私が見たところでは「按摩を殺して井戸に放り込んだが、犯人夫妻もその井戸にのまれて死ぬ」という事だと思うんだが、「按摩を井戸に放り込んだ」というフリがないので、オチがわからん。
・快楽亭ブラック師匠によると映画「怪談蚊喰鳥」は原作とは違って面白いらしいです。
・最後は「麗美遊・花の万華鏡」とある。何かと思ったら宝塚の作家が書いた「レビュー」なんだそうだ。三味線・箏・謡にドラムセットまで加わると確かに宝塚調。面白いがちょっとやり過ぎか。客席は「苦笑」という感じもした。まあ特別公演だし、こういうのがひとつあっても良い。
・終電が無くなるので途中まで見て劇場を後にし、新幹線に飛び乗る。
・うーん「趣向の華」面白かったがこれだけのために東京に来るほどでもないし、苦労してチケット取るほどの物ではないというか、チケットを取る時のストレスが高すぎる。今回、ファイナル公演ということでタイミングが良かったかも。
旧ブログの過去ログを含めてlstyさんのエロ話、ウケ狙いってわけではなく、真面目に語っているところが面白くてとても好きです。
確かに、男性は過程がすごく大事みたいですね。それを求められると女性側は下着代とか衣装代とか結構お金がかかります。lstyさんはそういうのぜーんぶ買ってあげるタイプなんですか、夫はあまり買ってくれませんでした(泣)
服とかは買わないですねえ。一度だけTシャツを買ったくらいかな。
というか自分の好みの服を彼女なり奥さんに着せる男は少数派だと思いますよ。そういう人も居ますが、個人的には気持ち悪い。コスプレは別物ですが。