2014年12月03日

オーディオという黄泉の国から帰還しました。

Pop is dead.
Pop is dead.・我が家のオーディオシステム、スピーカーケーブルはAmazonのPBを使っていたんだけど知人から「そんなのじゃダメだ」と言われたので、ブランド物を買ってみた。
・スピーカーケーブルって1m1万円とかザラにあるので恐ろしい世界だ。比較的廉価で有名らしいベルデンというメーカーの8473という物を購入。1メートル400〜500円。それでもAmazonPBの10倍くらいの値段。高い。
・で、ケーブルを替えてみたんだけど音の違いなんか全く分からないね(別の知人によると、ケーブルを替えても音は変わらない、あれはオカルトという話だった)
・現状使っている中国製アンプ、Lepai(Lepy)V3はスピーカーケーブルの差し込み口が比較的狭いのか、あるいはケーブルが太すぎるのか、突っ込むのに少し苦労した。

・いわゆる「エイジング」を兼ねて、相変わらず色々試聴しているが、やっぱり気をつけて音を聴いていると録音時のノイズが気になる。エスビョルン・スベンソン・トリオの、ベースの胴鳴りというかあれは弦がビビッた音だろうか。あるいは矢野顕子「スーパーフォークソング」における、打鍵時の不自然なノイズなど。グレングールドの「うなり声」にしてもそうだけど、僕はそういうのを有り難がれないタチなので、ハイファイってのも善し悪しだな、等と考えてしまう。

・そういえば、女性ボーカル(笑)をあまり聴いてなかったな、と思ってパフュームをかけてみたが、ダメだね、ああいう音楽はイヤフォンで聴くものだ。テクノはイヤフォン、プログレはヘッドフォン、ファンクはカーステレオで聴くのがしっくり来るような気がする。スピーカーで聴くのはやっぱりジャズ。
・単純に音が良ければいいというわけでもなく、それぞれの音楽に最適な再生環境がある。これは「気分」の問題。気分の話だから、音が良ければ良いというような単純な話ではないのだ。

・ざっと聴いた中ではエラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングの「エラ&ルイ」が、まさに休日、スピーカーから聴きたい音楽という気分でありました。

・で、そういえば、PC部屋の音環境があまりに悪いので「まともな再生環境が欲しい」と寝室にオーディオを組んだだけで、考えてみればそれ以上の物を求めているわけではない、と我に返った。
・なので、もうこれ以上オーディオに金をかけるのはよしにする。結局投資額は全部で2万円ちょっと。大音量でスピーカーが鳴らせる環境もないのに、これ以上オーディオに金を掛ける気はしない。

・だいたい、オーディオマニアというのは言うことがいちいちインチキ臭いから困る。私が使っているLepai(Lepy)のLP-V3というアンプは3,000円しない廉物だが、聞くところによるとオーディオ評論家が「200万円するマッキントッシュのアンプを超えた!」とか言ったらしい。そしてこれも私のスピーカー、YAMAHAのNS-BP200(ペアで8,000円くらい)についても、Amazonのレビューでは「これは高級スピーカーだ!」とか書かれてるのね。たしかにどちらも悪くはないけどさ、なんだろうね、言うことが大仰で嘘臭い。
・だってだってだ。例えばクルマの世界であればですよ、ダイハツ・ミラを指して「このクルマはポルシェを超えた!」なんて言う奴は居ないでしょう。そんな事を言っても、誰も取り合わない。しかしオーディオ界隈では、そういう感想こそが多数派だったりするわけです。クルマの話に戻すと「日産のGT-Rはポルシェを超えた!」なら分かるんですよ。でもオーディオ界では、そういう真っ当な比較ではなく「ミラはポルシェを超えた!」式の論評の方が幅を効かせてる。そういう物騒な世界なわけです。

・これ、なんでオーディオってそういう世界なのかって考えると、要因は色々思いつくんだけど、一番大きいのは「世の中の人(私を含めて)の大半は、音の良し悪しなんか分からなくて『この音が良い!』という派手なデマに騙されやすい」から、そういうインチキ臭い情報が信じられ、広まりやすいってことなんだろう、と私は思うわけです。
・さらに先述した「気分」の問題もある。音の良し悪しなんて、気分に大きく左右される。もともと分かってないもんだから、なおのこと評価は主観的になる。さらに「有名な評論家がこう言ってる」という権威が加わると、そっちの方向に気分で流れちゃう。

・みんな分かってないもんだから、自分で判断できずに他人が言った言葉に左右されちゃう。で、他人が言った言葉に従って機材を買ってみる。分かってないもんだから気分的に「たしかに良いような気がする」となる。こういう循環を繰り返すうちに、ますます騙されやすくなる、という図式なのではないか。
・で、そんなスパイラルに飲み込まれるうちに「オレは音が分かってる」と勘違いしてしまって、今度は自分が「音の粒だちが!」「ケーブルを替えたら定位が良くなった!」「このDAコンバータを使うとベースがリズミカルに響く!」とかオカルト情報を流すようになる。自分の誤った判断を自信満々にひけらかす、いっぱしの「自称・オーディオマニア」がここに誕生するという、まあこういうストーリーでよろしかろう。

・まあ中にはですよ、最高の機材を組んだ最高の環境で音を聴いて「これが自分の基準の音」っていうのを決めてですよ、それを念頭に音を追求しているような、ちゃんとした人も居ると思うわけです。しかし、ほんの一握りでしょう、そんなのは。そういう「基準」を持たずにオーディオマニアを自称している人というのは、雲をつかむような作業に時間を浪費しているのではあるまいか。

・で、こういうのは「自称そば通」も似てるな、とか突然思った。そばに限らず、料理のうまい不味いも「1.本当はわかってない、2.気分に左右される、3.権威に左右される、4.『自称通』が多い」あたりが共通項。
・ただね、大きく違うのは蕎麦って「日本最高クラスの蕎麦」も「駄蕎麦」も1,000円内外で食べられる物なんですね。だから、最高の蕎麦を食べて、自分の中で基準を作ることができる。でも、オーディオの場合、そこがまず難しいので、結局基準もなしに曖昧模糊とした評価に終始してしまう。やっぱりここが大きいなあ。

・だからまあ、基準を持った人ね、そういう人の言うことなら少しは聞いても良いかな、と思うものの、巷に流れてるオーディオ関連情報ってやつは、まずほとんどがインチキだって思えてきたので、もうオーディオの世界にはできるだけ近づかずに人生を送りたい、とは考えているわけですよ。
・まあ、PC部屋のアンプが故障したら、また考えます。その時はCDレシーバーでも買って、それにJBLのcontrol oneあたりの小型スピーカーでもつなげることになろう(PC部屋はスペースに制約があるので、ずっと欲しいと思っているJBLの4312M2 WX設置は無理なのだ)
posted by LSTY | Comment(0) | TrackBack(0) | 機械や機材 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
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