
・南座のチケット発券機は絶妙な場所にあるなあ(地下鉄の6番出口の階段を登って、地上に出る手前の踊り場にある)
・南座に来たのは初めてかも知れない。ずいぶん狭い印象。まず、二階売店で舞台写真を予約。米吉は2ショットを含めて全14枚。たしか浅草の時も14枚だった。若手オンリーの公演なので、さすがに多い。しかし児太郎の時も思ったけど、女形との2ショットは残酷とも言える。右近もそれなりにきれいなんだけど、米吉と並ぶと差がありすぎる。
・最初は歌昇の「矢の根」なかなかつらい物がある。チョイ役で出てきた隼人に品があって良い。馬が出てきてからの滑稽なシーンで客席がゲラゲラ笑う。
・芝居中、ずっとしゃべってるオバハンが居る。次の幕でやられたら堪らんので注意する。最近、芝居を見に行く度にしゃべってる客に注意してる気がする。なんか小言ジジイみたいでイヤなんだけど、目に余るケースが多すぎるんだよ。
・次が「鳴神」尾上松也の鳴神上人、中村米吉の雲の絶間姫。最初の白雲坊・黒雲坊の掛け合いで客席がまたゲラゲラ笑う。このゲラな雰囲気が、結局「芝居中にしゃべったり音を立てても良い」という感じにつながっているような気がしてしょうがない。客が受ける度に、こっちは気が滅入る。
・松也の鳴神上人は、前半神々しさなり清潔感なりあるべきだが、不足。破戒してからは良いが、ぶっ返ってからは迫力が足りない。どうも中途半端な感じだった。一時期声を潰していたらしいが、声はまあまあ出ていた(少し気を遣っている感じだったが)
・米吉の雲の絶間姫は、表情の作り方、視線の動かし方など分かりやすい演技で、ちょっと説明的というか現代的というか、そんな感じもしたがまあまあ良好。表情に一瞬、時蔵が表れる事があり「やっぱり親戚だから似てるとこがあるんだな」と思う。
・長台詞も破綻なくしゃべれていたと思う。ただ台詞回しにエロティシズムは足りないかなあ。鳴神上人が胸に手を入れてからの、口を半開きにしての表情はかなりエロい。良い物を見た。
・最後が「流星」という踊り。よく分からないけど、隼人は踊りがダメだと思っていたが、そんなに悪くなかったかな。巳之助は声がデカいのが良い。雷のお婆さんの角が曲がってるのが面白かった。
・終演後、六波羅蜜寺近くの洋食店「コリス」へ。ここは量が多いので、今日は朝から苺しか食べていない。
・ブルーチーズのポークカツ(サラダ、パン付き)と、赤ワインのグラスを頼む。ワインは各種あるが、650円の物にする。廉いが「盛り」も良い(結果的に半分残した)
・突き出しはサラミ、マッシュドポテトのカナッペ、焼きトマト・焼き芋。マッシュドポテトには大蒜が入っていて、ビールにも合いそう。
・次にパンが出てくるんだけど、この量が異常。フランスパンが半分、これで一人前。トマトと黒オリーブ、2種類のペーストが付く。前に来た時、このパンがめちゃくちゃ美味しかった記憶があるのだが、今回は普通だった。普通ったって、十分うまいんだけど。
・で、サラダも量が多い。人参をまぜたポテトサラダがドカッと添えてあるので、かなり食べ応えがある。
・ここまでで既にお腹がそこそこの状態になってるんだけど、メインがまた!サイズは一般的なトンカツと同じ程度なんだけど、厚さが1.5〜2倍はある。トンカツの肉を2枚におろして、間にブルーチーズを入れてフライしてるわけですね。だから分厚い。ソースはデミグラスだろうか。焦げ味があるが、まあうまい。しかし美味いとか不味いとか言ってられないくらい、量があるわけですなあ。必死で食べきったが、絶食してないと完食は不可能だったろう。
・ワインを半分残し、パンも半分がやっと(残りは持ち帰れる)しかしこの量と質で1,750円は廉い。
・あとフロア担当の女性が実に美人である。平原綾香と浅田真央を足して二で割った「菩薩顔」の美人。因みに声は萩原智子似。今まで京都の定番ルートは教王護国寺→三十三間堂→六波羅蜜寺の「仏像コース」だったが、これからはコリスの「リアル菩薩」も定番コースに加えよう。
・あーお腹いっぱい。と思ってブラブラ歩くが、電車の時間まで結構余裕があるので四条まで戻り、ブラック師匠お薦めの「鍵善」にくずきりを食べに。まだ食うのか>俺。5人ほど並んでいたが、すぐに席に案内される。ツルツルというよりモチモチのくずきりで、箸で食べやすい。味は普通。
・嫁への土産は鍵善の「おいもさん(おひもさん)」でした。