・(2/21シドニー・ビシャスというポルノ女優を知って)刺青とタトゥーについては映画「羊たちの沈黙」の通り変身欲(今の自分から変わりたいという欲望)だと思っていた。それと似てるんだけど、特に刺青に関しては「今の自分を自分自身が承認できないから『物』になる」というのもあるんだろうなあ。
・「自分自身は生きている価値のない人間だけど、体に刻まれた『作品(刺青)』を維持するために、生きる価値を認められている」と自分を納得させているのかもしれない。そういう姿勢に対して、僕はあまり批判的ではない。
・あと、刺青を入れる人に対して「元に戻す手術には大変な苦痛が」といった警句を発する人がいるけど、多くの場合、彼ら・彼女らは「元に戻る道を断つために」刺青を入れるのではなかろうか。
・(2/23)食べログで「テレビでも紹介された隠れ家的フレンチ」とか書いてるバカは何なんだろう。
・(3/7)飲食店を法律で全面禁煙に、というのには割と反対で、結局反動でマナーの悪い吸い方をするバカが増えるだけだと思う。ただ全面喫煙可の飲食店は、入り口に「暴力団員お断り」と同じサイズで「全面喫煙可」という表示を出しておいて欲しい。それは法律で決めて欲しいくらい切実な願い。
・(3/14)「文字数で商売をする人間」の宿命なのかも知れないけど、ニュースサイトを見てると「たくさんの物事から一つの記事を構成する」んじゃなくて「一つだけの物事からなんとか一本の記事を生み出す」ような空疎な文章が多いな。
・物書きというのはそういうものだと思うんだけど「文章の質」から「文字数」への価値観のシフトというか割り切りは、ここ数年で非常に顕著になったような気がする。最近話題のキュレーションなんとかとも関係あるんだろうな。「文章の質が悪いと再度仕事がもらえない」という世界ではないように見えるし。
・(3/16)ちゃんと見たことないんだけど戦車・軍艦・刀剣などに美少女・美少年の「萌え要素」を入れるの邪魔にしか思えない。戦車・軍艦・刀剣自体に十分すぎるほど「萌え要素」があるので、そこに何か加える必要ないだろう。それでもあえて「人間」が必要なら、むしろオットー・カリウスとかに萌えろよ。
・(3/17)帯状疱疹 → 耐 情報 震 → データセンター
・(3/20)発見された世界最大のダイアモンド原石はイギリス王室に送られ、そこからカットされたダイヤは英国王の王冠に使用されている。一方、日本の天皇家の宝物といえば古びた剣と鏡(しかもたぶん銅製)に勾玉と、失礼ながらチンケな事この上ない。
・(追記)これは、国内で戦争を繰り返して王様がコロコロ変わった国と、「万世一系」でずっと同じ家系の人が王様だった国との違い。シャーロックホームズ「マスグレーブ家の儀式書」には「ボロボロの王冠」が出てくる。もっと言えば仏像を塗り直さず古ぼけたままにしておくことを「ありがたい」と思う国民性も出ているんだろうと思う。ところで仏像を塗り直さなくなったのっていつからなのか。飽くまでも想像だけど、平安時代には古くなったら塗り直してたんじゃないのかなあ。
・(3/22)かつて西日本一帯で売られていたという「カレー焼き」が、今は離れた地域でぽつぽつと分布する程度にまで廃れたというのは、結局フィリング(餡)の問題だろうね。調理するのが面倒で、小豆あんやカスタードクリームのように容易に調達出来ない。
・映画「君の名は」ようやく見る。
・寒さが和らぎ、厨房に立つことが苦ではなくなってきたので料理を少し始める。以下、作った物
・牡蠣、鱈、帆立、白菜、ほうれん草、葱のシチュー
・あまった白菜を塩昆布、太白胡麻油、礒五郎の黒七味と和えたつまみ
・あまったほうれん草とベーコン、チーズを入れた「キッシュロレーヌ風」のスペイン風オムレツ
・塩豚(ロース)を使ったピェンロー(他に白菜、鶏もも肉、干し椎茸、緑豆春雨)
・舌平目のムニエル
・タンメン
・白濁鶏がらスープのラーメン
・クネルのラザニア・ジェノバ風(鶏胸肉を玉ねぎで炒めミキサーですり身状にした物のラザニア。バジルソース添え)
・ローマ風カルボナーラ
・鯨の刺身(料理ではないが。キユーピー「胡麻と香味野菜」ドレッシングで食べた)
・ほぼ日の過去記事で伊丹十三特集をほぼ通読。今まで抱いてきた伊丹十三像と違ったものを感じる。またこの人に対する興味が強まってしまった。
・その流れで、古本で若干高い値が付いている伊丹著「フランス料理を私と」を買ってしまう。実はこの本には映画「タンポポ」の中に出てくるメニュー「クネールのブーダン風/林檎と胡桃のサラダ/エスカルゴのパイ詰め」のレシピが書いてあるのですね。これは伊丹ファン必携だった、もっと早く買っておくべきだった。