2020年03月02日

棄教したった。

Pop is dead.
・先祖から伝わる仏教(浄土真宗)を棄てた。
・理由は、日本の仏教僧があまりに怠惰だから。
・佐藤優は、仏教が世界宗教になりにくい理由として「テキスト(仏典)が多すぎて読破出来ない」という事を挙げています(新潮文庫「いま生きる階級論」p120~121)

・確かにそれもあるでしょう。しかしそれ以前に、僧侶の怠慢ってのが、僕は許せない。

・キリスト教の宣教師はポルトガルから、わざわざ極東まで布教に来たんだぜ!で、かなり間があくけど19世紀には聖書の一部を日本語訳して出版している。
・対して仏教はどうか?「西遊記」の世界では、中国のお坊さんが教典をもらうために、危険を冒しながらインドまでわざわざ行くんだよ?つまり総本山は飽くまでも「待ち」の姿勢なんだよね。Wikipediaをチラ見しただけの浅い話で言うと、布教ってのをマトモにしたのはチベット仏教くらいなのかな?

・実に不遜で怠惰。「布教」てのは『折伏』まで行くと迷惑だけど、多少煙たがられるくらいの布教活動は宗教にとって相当重要な活動だと思う。仏教はキリスト教と比較して積極的にそれをしなかった、というのが僕からの一つの批判点。

・あと、最大の不満は「日本人の仏教僧」の愚かさと怠惰ぶりである。梵語を中国語に訳した教典を音読みして、それを「お経」として唱え、檀家から金を巻き上げている。
・檀家(信者)のいったい何割が、その教典の内容を理解しているのか?理解できてる人って、例えば葬儀で言えば参列者の1%をはるかに下回ってると思うよ?

・で、日本人の僧は「それでいい」と思ってるんだよね。もちろん本を探せば日本語訳も手に入るんだろうけど、それを積極的に紹介することもないし(そもそも教典が多すぎるし)
・例えば葬儀の時に、その日に唱える「お経」の内容を易しく解説したリーフレットを参列者に配る、程度のことすらしない。簡単な解説を口頭でする人はたまーにいるけど、ほとんどの場合「誰にも意味の分からない漢字の音読みを唱えて黙って帰ってゆく」のが坊さん

・で、葬儀会場に来るときは軽自動車で来て、普段はベンツのSクラスに乗ってるんだよね。

・たしかに日本人のほとんどは仏教徒なので「処理するので手一杯=役所みたいな状態」だということも理解できる、だったら、それぞれの寺がお金を出し合って、布教と教義説明のための研究所を作って、リーフレットの作成なりやれば良いじゃないか。Sクラス買う金があったら、そっちに回せよ!
・廃仏毀釈とかいう馬鹿なことがあって、仏教が大変だった時期がある、ということは分かる。でも、それは現状の日本仏教界にとって免罪にはならないよ。

・もっとちゃんとしろ!

・その一方で、僕は「ファンシイ・ダンス」なんていうお坊さんの映画が結構好きなんだけど、あそこに出てくる僧の作法って「モーゼの十戒」くらい原始的で幼稚なものだとも思う。

・そんなわけで僕は仏教を棄教した。

・大体、般若心経にしたって「全ては無である」と言いながら極楽と地獄はあるわけでしょう?支離滅裂だよ。加えて、前世の徳によってどのレベルに転生するか決まるって「全ては無である」と矛盾しまくりじゃん。単純に「全財産を寺に寄付しろ」という、今の悪質な新興宗教と変わらないメッセージだと思う。

・仏像は工芸品として好きだけど、仏に祈ることは今後一切ないと思う(というか、もともと無神論者なので神社仏閣で真面目に祈る、という経験はほとんどないんだけど)

・じゃあ何教徒になるの?と問われると「無宗教」なんです。

・ただ、徳島北教会の富田牧師とお会いする機会に恵まれ、後日徳島まで行ってきます。富田牧師は日本キリスト教会の中でも超リベラルな人で、それこそカトリック教徒が聞いたら卒倒するような話をする人です。言い方を変えると「信徒に隠し事をしない、嘘をつかない人」だと感じています。高等批評を踏まえた上で、信徒に、誠実に話をしている。
・僕にとって今の時点で、町山智浩や佐藤優と並んで「尊敬している人」が、富田牧師です。

・ただ洗礼を受ける気もないし、正式にキリスト教徒になろうという気持ちも(今のところ)ありません。でも「神( Something Great )」の存在は信じかけているし、新約聖書を座右の書として生きていきたい、という気持ちは持っています。
・そんなわけでまあ実質、他人から見ると「キリスト教徒」になるのかな。

Masaki Tomita ( YouTube )

・偉そうに書きましたが、私は宗教史・仏教史には全く詳しくありません。前段での仏教批判は、今まで仏教上の儀式に何度か列席した自分の体験と感想からきたものです。事実誤認がございましたら、コメント欄にてご教示いただければ幸いです。
posted by LSTY | Comment(0) | 日記 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
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