
・30代前後の人なら、多分知っているだろうけれど、
・「即席ラーメンは即席ラーメン」によると1987年9月にサンヨー食品から発売。
・冒頭にリンクした画像はカップだが、これは復刻版であって当初は袋麺だった。
・確か当時流れていたCMは、バスの乗客が「とっぱちからくさやんつきラーメン、とっぱちからくさやんつきラーメン」と繰り返す物で、今思えばいかにも80年代らしい。
・恐らくメジャー路線では「意味不明な商品名のラーメン第一号」だったのではなかろうか?当初から「とっぱちからくさやんつき」の意味について語られることが多かった。
・基本的に博多弁らしいのです。
・とっぱちから=初めからという意味。、愛媛の方言「ひうち弁」でも同様の意。不思議なことに丹波地方(京都府)にも同様の方言があるらしい。
・くさ=さ、さぁの意味で、特に強調などの昨日はない。例えば「ばってんくさ」は「だけどさ」の意。
・やんつき=病み付き。
・しかし福岡でも実際に「とっぱち」や「やんつき」という言葉を使う人は少ないようである。ざっと見たところでは、博多弁を扱ったページにこれらの言葉は見つからなかった。
・以上を元に解釈すると「初めて食べた時からさ、病み付きラーメン」である。こうしてみると「くさ=さ」が邪魔だ。
・標準語で考えてみると、例えば「はじめっから病み付きラーメン」なら商品名として分かるけど、「はじめっからさ、病み付きラーメン」だと違和感がある。
・多分、実際の博多の人がしゃべる「とっぱちからくさ、やんつきばい(初めて食べた時から病み付きだよ)」を元にし、字数やリズムから最後の「ばい」を削ったのではないかと思う。
・その人も、実は生粋の博多っ子というわけではなかったのかも知れない。愛媛の方言とされる「とっぱち」を使っていることからも、愛媛や山口方面、そちらに近い地方出身者かもしれない。
・なんか、そんなことを考えた。無為。
■参考
・「とっぱちからくさやんつきラーメン」ってどういう意味って質問されたとばってん、誰か知っとんしゃーですか?(ほべりぐ)
・燧(ひうち)弁辞典
・篠山地方の方言
・あなたにも使える博多弁講座 Lesson 4
・日記:ここの2004/5/30記事
■その他関連
・単純明解博多弁辞典
・実際の博多弁ユーザーからの、「とっぱち」「やんつき」の使用状況に関する情報をお待ちします。あれば。
「とっぱち」も「やんつき」も使ったことないです
ちなみに福岡市東区水谷というところにいました
天神まで自転車で40分という微妙な距離です
微妙ですねえ。上石神井から新井薬師あたりのイメージでしょうか?と書くともっと微妙になりますね。
本題ですが「病み付き」の「み」が「ん」に変わるのって結構特殊な感じがしますね。また今度、気が向いたら調べてみようかなと。
■doggylifeさま
http://hamanet.jp/kaishokuj/detail.aspx?code=1355&mode=2
ここの1355.8060〜1355.8061によると、「博多もんラーメン」ではなかろうか?なんか直感的に「うまかっちゃん」じゃないような気がする(ノー根拠)
青竹割ってへこにかく
ばってん ラーメン
ああ懐かしい
博多もんラーメンは多分、食べたことがないです。しかしそもそも、従来のインスタントラーメンの製法で九州のラーメンを作るっていうのが難しいんでしょうね。マルタイ方式が一番合ってるんだろうな、と。