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zapa 本 アマゾンの倉庫が千葉にあるため、首都圏以外は到着が遅いんですよ。
lastline 覚書 考察の仕方は色々あるだろうなぁ。人口比の問題だが、「どうやって欲しい本を買うか」の答えは、普通に本屋で注文だろうね
doplxyz 元道民からすると、車持ってる人が大多数の地域は自分で買いに行くクセが付いているのだよここらへんの感覚が、僕には理解できない物だったわけですよ。
まずzapaさんの「首都圏以外は到着が遅い」という感覚。Amazonに在庫がある場合、注文→翌日発送→配達の流れになる。原則として発送の翌日着。メール便の場合は中1日かかるケースもある、その場合でも、注文後3日以内に商品が届く、ほとんどの地区ではそんな感じだろう。
北海道なんかの場合は配達に最大中3日くらいかかるのかなあ、と思う。それでも注文後5日以内の配達。
これが「遅い」という感覚が、僕にはない。
で、lastlineさんの「普通に本屋で注文だろうね」、という意見に僕は「そりゃないだろ!」と思わざるを得ない。
いや、もう10年ほどリアル書店で本を注文したことがないので、今は違うのかも知れない。しかし、本屋で本を注文して「で、いつ頃届きますか?」と訊くと、平気で「1ヶ月くらいですかねえ」と返ってくる。
一ヶ月?どういうつもりだ?と思うわけです。これだけ物流が発達している21世紀に、たかだか1冊の本を届けるのに一ヶ月とはどういうわけか。しかし、本の流通とはそういうものらしい。
それと比べれば、Amazonの3〜5日なんていうのはめちゃくちゃ速いと思うわけですよ。少なくとも今の僕には「普通に本屋で注文」という選択肢はない。
最後にdoplxyzさんの「車持ってる人が大多数の地域は自分で買いに行くクセが付いているのだよ」という意見もいまいちよくわからないのですよ。そうだなあ、雑誌ならわかるんですけどね。車でひとっ走りして大きめの本屋で本を探す、その程度のことで手に入る本って、すごく少ないのですよ。むしろ、大きい本屋ほど「売れる本」を把握してるんで、品揃えはひどい。よく書くんだけど、リアルの本屋って「早く売れる本」しか置きたがらないんですね、当たり前だけど。
僕は本屋を見る時、まず「ちくま文庫」のコーナーがあるかどうかってのを見るんですよ、落語もののリリースが多いし、あとは小沢昭一・水木しげる・内田百間等々、ちくま文庫を買うことが比較的多い。で、地方の本屋って、平気でちくま文庫を切り捨てるんですね、全く置いてない店も多いし、あっても内容が貧弱なケースがほとんど。いや、もっと言えば岩波文庫も置いてほしいけど、地方で岩波、それも日本の古典をまともに扱ってる店ってまず無いですよ。
車でどこまで飛ばそうが、どれだけ大きな店に行こうが、地方の書店のレベルには限界がある、むしろ、商店街の小さな本屋の方が品揃えが良かったりもするんですよ。
そんな感じ。僕がリアル本屋に愛想を尽かした理由もここにあって、つまり「浮世離れしたリードタイムの遅さ」と「売れる物しか売らない贋マーケティング手法」という、なんか相反するような事。地方においては、まだブックオフの方が面白いかなあ、という気がします。
東京の大手書店は、問屋から朝夕二回配送があるらしいし、
東京近郊の県では朝に一度の配送と、回数が違うとの噂を聞きましたし、
amazonは倉庫から一日に何回便が出ているかとか。
一口に「書店」といっても、大手と中堅と小規模とでは、問屋の態度が違います。
問屋の中でも営業成績が良い者(が担当している書店)に、売れる・評判の高い本が優先的に割り当てられるとかがあるようです。
客注の本の扱いも、いろいろ。
ブックライナーちゅうもんがあるもんで、在庫があれば四五日で届きますな。無い場合は三四週間掛かりますが当然アマゾンにも無いですな。チェーン店の場合は他の店でも探せますからもっと早い場合もありますな。行きなれた書店での受け取りってのは、時間も指定されてないんで在宅の受け取りより気が楽ですな。そもそも本好きが、出かければ今すぐに手に入るかもしれない状態で「3〜5日が短い」なんて感覚を持つとはおもえねー。自分の感覚だけで適当に書きすぎだよ。
買いきり商品は返本できないため、店にとってはリスクですから。
地方では判りませんが、関西地区あたりでは注文を受けて1週間ほどで書店に卸されます。
これは間にある取次ぎ次第です。
書店に近い取次ぎの倉庫に在庫があれば、早く届きます。タイミングがよければ1週間以内に。
在庫がなければ取次ぎから今度は出版社に注文が行きます。
出版社はそれを受けて、在庫があれば取次ぎに発送し、取次ぎはそれを書店に卸します。
以下は私の想像が入りますが、
客が書店に注文→
書店員が取次ぎ(書店担当者)に注文→
取次ぎが各倉庫(在庫担当者)に確認→
倉庫が取次ぎ(書店担当者)に在庫切れ報告→
取次ぎが出版社(取次ぎ担当者)に注文→
出版社が各倉庫(在庫担当者)に在庫確認→
倉庫が出版社(書店担当者)に在庫発見報告→
出版社が出版社倉庫(発送担当者)に発送指示→
倉庫が流通会社に配送依頼→
流通会社が取次ぎに配達→
取次ぎが流通会社に配送依頼→
流通会社が書店に配達→
書店員が客に連絡→
客が取りに行く
これだけの手順を踏まえなければならないと考えられます。
通常通り流通が動いていても、それは1ヶ月かかることもあるでしょう。
amazonはこの手順のうち、いくつ省いているのでしょうね。
客が書店に注文→
書店員が受注日の夜に取次ぎ倉庫にFAXで注文を送信→
在庫無しの返事→
書店が出版社電話で注文→
出版社がその場で在庫確認(端末や帳簿等で)→
在庫がある→
出版社が倉庫に出庫指示→
取次の定期集配に渡すor出版社が取次最寄倉庫へ定期便にて搬入する(小さい所ではいずれの場合も週に一回とか…)→
発注した書店の最寄倉庫へ搬送→
最寄倉庫より書店へ搬入→
書店員が客に連絡→
客が取りに行く
多分、取次倉庫に在庫が無い場合の最速パターンではないかと。ただ、これでも出版社へ注文した日が定期の出庫便が出た後だったりすると、そこで一週間程止まる事になる。
個人経営の書店等では注文書を書き、それを取次へ定期便で送り、倉庫を確認、無ければ取次から定期便にて出版社へ送られ、そこの倉庫で確認、あれば出庫。それ以降は同じ。
定期便の乗り継ぎがモタつくとかなりヒドイ話に…。
このパターンの場合、品切れの報告も同じルートで戻ってくるので、時間がかかる。
基本的に利益が薄いので儲けが少なく、取り寄せの為の別ルートを作る力も運用する体力も無いと考えてよろしいかと…
個人的には本屋はコンビニとは違うと思うのですが、本屋はコンビニ化しようとしてるというか、目先のことばかり考え過ぎなんじゃないかと思います。そうなるとセブンイレブンでの書籍販売やAmazonに抜かれるだけだと思うんですけど。
■nnnさま
ブックライナーというのは初めて知りましたが、ブックライナーの在庫にない場合は「当然アマゾンにも無い」理由というのがわかりませんでした。
しかしAmazonで買ってもメール便なら在宅する必要もないし、そもそも本好きが求める本がいつも「出かければ今すぐに手に入る」とはおもえねー。自分の感覚だけで適当に書きすぎだよ。
■thiefさま
そう書いてしまうとめちゃくちゃ厄介に見えるんですが(笑)情報の流れを簡略化すればなんとかなるような気がします。やっぱりてんてけさんが書いているように、小売店の力による優先順位の差とかも大きいんでしょうね。
■xeno666さま
タイミングの問題とかも大きいんでしょうね、たとえばフィルムの現像なんかでそれを感じるんですが、8mmフィルムだとかポケットフィルムだとか、現像所が日本に何ヶ所か無いような物だと、タイミングのずれで2週間くらいずれる。
で、当然ながらそういうのって単純に経済の話であって、やっぱり本というのは金にならないというのが根底にはあるんでしょうね、そして出版社はフリーペーパーなんかを作り出す。なんかどうしようもない業界だなあ、という気がします。
書店に注文する事態ってようするにAmazonだと在庫無しの事だろうに
その状態でAmazonの在庫が復活するのと書店で注文したのが届くのと時間は大差ないと思うけど
むかーし某書店には、三十年四十年働いているパートさんがごろごろしてまして、
本当に必要な自体になると、版元や取り次ぎの部長クラスに電話して、
「頼むよー、力貸してよー」。
私が「凄いですねー」と言うと、
「あの人達がペーペーの時からの付き合いだからねー」とのこと。
今じゃそれらパートさんが高齢となり、給料の上がる率もかなりの額になったため、のきなみ退社してしまいました。
若手パートさんじゃ無理ですし、そういった関係が築けるかどうか。
すいません、何度か読み返し、考えたのですが「書店に注文する事態ってようするにAmazonだと在庫無しの事」という意味がわかりませんでした。
■てんてけさま
情報技術(IT)は人的コストの削減に役立っていると思うんですね、特に人間による情報の阻害を排除するのに役立っている。だからてんてけさんが挙げているような事もある程度解決できるように思うんですけどね。
本の流通の業界では、あまりIT化が進んでないんでしょうか。しかしどこの流通業界もそんなに変わらないかも知れないですね。
そもそも、PCやPOSを利用した在庫管理、発注管理などは当然行われています。
が、それは機械的な流れなので、「感情」「人間関係」が介在しません。
取次ぎも会社なので利益の取れるほうに本を流します。
すると小さな本屋には人気商品は流れてこなくなり、廃れるしかない。
なので、てけてけさんのおっしゃるとおりベテランさんによる後押しで本を勝ち取って生き残っていた部分もあるのです。
お客さんとの信頼関係もありますしね。
これは陸ドムさんのおっしゃることにも繋がるのではないでしょうか。
amazonでは「在庫切れ」が「発送可能」になるまで待ちますよね。
「このパートさんにお願いすれば、品薄の本でも取り寄せてもらえるかもしれない」という信頼から本屋に注文する人もいらっしゃいます。
世代交代でベテランさんが居なくなると、いよいよコンビニ化するでしょうね。
「あの本ってもう入荷しないんですか?amazonにも入荷してなくて、すっごく欲しいんですけど・・・」
「申し訳ありません」
という機械的な返答で終わってしまうわけです。
ベテランさんなら「なんとかしてみますね」くらいは言うでしょう。
本屋ならなんとかしてくれるかもしれません。
それは、人が関わっているからです。
尤も、これがamzonよりも本屋が優れていることの証明にはなりませんが
とりあえず、IT化することで人的コストが削減できて、情報がスムーズに伝わったところで、本屋と取次ぎの信頼関係が密接にはならないことをご認識ください。
それと、amazonも結局は店舗なのです。
大量の在庫を抱えられるが、本を見つけてお客さんの手元に持ってくるまでに2,3日かかる店。
本屋は限られた在庫しか持てないが、本があればお客さんがすぐに手に出来る店。
本屋で在庫のない本を注文することと、amazonで在庫のある本を注文することは、そもそも別の話なのでは、と思い当たったのですが。どうでしょう
なるほど。単純に効率化とかの問題ではなくて、「商売人」がいなくなっちゃてるという話ならよくわかります。
本屋の店員に本のことを訊いても全然通じないという事実がありますね。全ての本のことを知れとは言いませんが、「棚になかったら無いです」しか言えないような店員にはげんなりします。
書店に限りませんが。