2008年06月04日

6/3日記(買本記・売文とブログ・王様のレストラン)

Pop is dead.
Pop is dead.・なんとなく本屋に寄る。
・買ったのは、水木しげるの貸本時代の作品を集めた文庫2冊、森鴎外「文豪怪談傑作選」、小泉武夫「食の堕落と日本人」。

・水木しげるの「総員玉砕せよ!」もあったのだけれど、書き込みの細かい部分、粗い部分の差が激しすぎて買わず。水木しげるの戦記物としてはちくま文庫の「幽霊艦長」の方が良いように思う。
不死鳥を飼う男,猫又 (HMB M 6-1 水木しげる怪奇貸本名作選)墓をほる男,手袋の怪 (HMB M 6-2 水木しげる怪奇貸本名作選)食の堕落と日本人 (小学館文庫)文豪怪談傑作選 森鴎外集 鼠坂 (ちくま文庫)
 水木しげるの過去作品は好きなので、すでに持っている作品とかぶっていたが買ってしまった。何が好きなのかというと、やはり線や墨の質感だと思う。スクリーントーンありきの漫画には、ああいう手触りがない。
 今の漫画は多分、僕にとってはスマートすぎる、言い換えればハイファイ過ぎるのだと思う。とは言え、だから悪いとも思わないわけで、例えば丸尾末広の作品なんて絵としては非常にスマートでハイファイでしょう、あれはあれで好き。
 しかし感覚的にどっちを取るか、どちらに愛着を持つかというと、水木しげるや杉浦茂や、あるいは黒田硫黄のような、ローファイな絵柄だ。特に水木しげるの絵の手触りは良い。
 ただ、一部の作品では彼の説教臭さが出ていて多少鼻につくが。

 説教臭さと言えば「食の堕落と日本人」は小泉武夫の説教と愚痴をまとめた本なのだろうか。数ページ読んだだけだが、どうも老人の説教話を聞いているような気分になった。一時期の東海林さだおもそうだったが、人間誰しも歳を取ると愚痴っぽくなるのだろう。
 で、読みながら僕は「そんな事はブログにでも書いとけ」と思ったのです。本に書くな、ブログにでも垂れ流せと。

 なんでこんな事を思ったのだろうか。

 つまり、愚痴をエンターテインメントや文学にまで昇華する力を持たないくせに、愚痴をつづった本なんか売るな、と言うことでしょう。金をもらって書くような文章じゃない。伊丹十三なんかは、愚痴の書き方がうまい人でしたね、あれは作品として成り立っている。

 ただ、ブログだったらいいと思うのですよ。ただの口も価値を持つ。ブログの記事というのは、ある考えの「サンプル」に過ぎないと思う。こういう事を考えている人もいるのだな、というサンプル。だから、例え陳腐な考えであれ、存在することに意味がある。ただこれ、金を払って読むような文章じゃないわけです。
 例えブログでも「価値ある記事」を書かなきゃいかんという人がいます。そういう部分に厳しい人がいる。しかし僕はそうとも思ってなくて、その人の意見が入った文章であれば、陳腐だろうがいい加減だろうが、まあそれなりに価値はあると思うのです。
 ただ本にして売るなと。

 僕にとっての有料コンテンツ・無料コンテンツの違いというのはここら辺なのだと認識する。

 食後、嫁と「王様のレストラン」のDVDを見る。嫁への誕生日プレゼント。このドラマはやはり第一話が、素晴らしい。
 伊藤俊人の演じる和田(コミ)が良い。目立ちすぎず、良い役者だったと思う。白井晃も良い。
 一話見たあと、副音声(三谷幸喜と松本幸四郎による解説)を聞くが大して面白くない。こういうオーディオコメンタリーというのは、まず面白くない。
 今まで聴いた中で面白かったのは、水曜どうでしょう関連と鈴井貴之「river」の副音声だけだ。

 酒量、日本酒(越の景虎)コップ一杯半ほど。
posted by LSTY | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
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